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Windows Server 2016 で記憶域階層を用いた仮想ディスクを作成する際の注意点

こんにちは、Windows プラットフォーム サポートの堀合です。

今回は Windows Server 2016 で記憶域スペースの機能を利用して記憶域階層を用いた
仮想ディスクを作成する際の注意点についてご紹介します。

なお、記憶域スペースの機能で記憶域プールから仮想ディスクを作成した後、仮想ディスクの
拡張が実行できないことがございます。これは想定された動作ですが、本件では触れていないため
詳細は以下の Blog をご参照ください。

記憶域スペースの NumberOfColumns と仮想ディスクの拡張について
https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2017/06/22/numberofcolumns-of-storagespace/


■ 記憶域階層について


Window Server 2012 R2 より記憶域スペースでは記憶域プールにSSDHDDの両方が
存在している場合、2つの記憶域の階層から構成される仮想ディスクの作成が可能となりました。

SSD階層は頻繁にアクセスされるデータ用
HDD階層はアクセスする頻度が少ないデータ用

記憶域スペースはデータのアクセス頻度に基づき、データを1MB単位のサブファイル(ブロック)レベルで
2つの階層の間で移動させます。記憶域階層は頻繁にアクセスされるデータを SSD に、アクセスする頻度が
少ないデータは HDD に移動させることで、パフォーマンスがすぐれた仮想ディスクを作成することができます。

 


■ Windows Server 2016 における仮想ディスク(階層化)作成の注意点


記憶域プールから仮想ディスク(階層設定)を作成する際に、仮想ディスクに割り当てる容量を
設定しますが、Windows Server 2016 では “最大サイズ” を選択すると作成実行後、以下のエラーが発生します。

 

 

これは、Windows Server 2016 に追加された新機能「記憶域スペースダイレクト」の
multi-resiliency tiering によってミラー化されたパリティ構成(mirror-accelerated parity)が
可能になったことにより、階層構成がより複雑化したことで、構築の際に生成される
メタデータの容量等が、追加の領域を消費することで上記エラーが発生している状況です。

最大サイズで算出されている容量は、各階層を個別に表示しています。そのため、現在、記憶域階層を
構成する際に実際に必要なリソース(割り当てられる最大サイズ)を、適切に算出するための方法がございません

Windows Server 2016 の記憶域プール機能を使用して仮想ディスク(階層設定)を作成する際は
最大サイズで算出された容量から、更に容量を減らす調整を実施いただき、設定値を確定してください。
※ 記憶域プールのディスク構成や設定によって、この追加の領域 (減らす必要のある量) として必要な容量は異なります。

弊社検証環境では以下のように空き領域から約 2 割引いたサイズを指定すると
仮想ディスク(階層化)の作成が成功しました。作成するときは、最大サイズから
容量を少し減らして設定してください。

 

 

 

<参考情報>
ミラー化されたパリティ構成については以下の「Planning volumes in Storage Spaces Direct」で
ご紹介しています。

Planning volumes in Storage Spaces Direct
https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/storage/storage-spaces/plan-volumes

以下、それぞれ記憶域スペースダイレクトについての公開情報です。

Storage Spaces Direct in Windows Server 2016
https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/storage/storage-spaces/storage-spaces-direct-overview

Deep Dive: Volumes in Storage Spaces Direct
https://blogs.technet.microsoft.com/filecab/2016/08/29/deep-dive-volumes-in-spaces-direct/

 

本ブログがお役にたてば幸いです。