UWF 無効化コマンドが失敗する

こんにちは、Windows プラットフォーム サポートの鎌滝です。

今回は Windows 10 バージョン 1709 の UWF 環境で発生するフィルターの無効化に失敗する事象について、ご紹介いたしましす。

事象

Windows 10 バージョン 1709 の UWF 環境で C ドライブ (システム ボリューム) を保護対象のボリュームに含まない状態で UWF を有効化した場合、UWF を無効化するコマンドが以下のエラーで失敗します。

実行例)
 C:\Windows\system32> uwfmgr filter disable
統合書き込みフィルター構成ユーティリティ バージョン 10.0.16299
Copyright (c) Microsoft Corporation. All rights reserved.

エラー:  統合書き込みフィルター (アクセスが拒否されました。) を無効にできませんでした。

回避策

C ドライブを保護の対象に含め、再起動を行います。その後、再度 UWF フィルターを無効化することで、エラーなく UWF を無効化することができます。

C ドライブを保護対象に含めない環境での UWF 無効化手順
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1. C ドライブを保護の対象に指定し、再起動します。管理者権限のコマンド プロンプトより以下のコマンドを実行します。

  > uwfmgr.exe volume protect c:
 > shutdown /r /t 0

2. UWF の無効化のコマンドを実行します。管理者権限のコマンド プロンプトより以下のコマンドを実行します。

  > uwfmgr.exe filter disable
 > shutdown /r /t 0

※ 必要に応じて、再度 UWF を有効化する前に、C ドライブを保護対象から外します。

  > uwfmgr.exe volume unprotect c:

 

詳細情報

2018 年 3 月時点では本事象を改善する更新プログラムは提供されておりませんが、将来の大型アップデートでの修正を UWF の開発担当で検討しています。

UWF に関連する設定は C ドライブに含まれるレジストリに記録されているため、C ドライブが保護対象でない環境では、UWF が有効化された状態でも UWF に関する設定をおこなうコマンド (例えば先述の手順の 1 の保護対象に C ドライブを含める設定) を実行可能です。

通常はシステム ドライブを UWF の対象にすることが多いため、本事象に合致するシナリオは多くないと思いますが、もし C ドライブが UWF の保護対象に含まれない環境にて UWF が無効化できない場合は、本手順にて解消するかご確認ください。