Windows (Storage) Server 2016 でFSRM やファイル管理タスクの設定を行った際、イベントに警告(ID : 414)が記録される。

こんにちは、Windows Platform サポートです。

Windows (Storage) Server 2016 でFSRM (ファイル サーバー リソース マネージャー 以下FSRM) の機能を追加しファイル管理タスクの設定を行うと、イベント ログに警告イベント (ID : 414)が記録される場合がございます。

 

[現象の内容]

Windows (Storage) Server 2016 環境にて、FSRMの役割を追加し、記憶域レポートや分類管理の設定を行ったタイミングでシステム ログに以下のようなイベント ID : 414の警告イベントが記録されます。

 ソース: Microsoft-Windows-TaskScheduler

イベント ID: 414

レベル: 警告

タスクのカテゴリ: タスクの構成が正しくありません

説明:

タスク スケジューラ サービスが、NT TASK\Microsoft\Windows\File Server Resource Manager\タスク名 の定義で構成の間違いを検出しました。追加データ: エラー値: PowerShell.exe。

 

[現象の原因]

FSRM がタスクを登録する際、タスクで実行する PowerShell.exe のパスを絶対パスで指定しません。そのため、タスク登録時にタスク スケジューラ サービスがタスクの内容を確認し、PowerShell.exe にアクセスできないと判断して警告イベントを記録します。

 <PowerShell.exe が存在するパス>

%SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0

 <タスク スケジューラが確認するパス>

%SystemRoot%\System32

 

[現象の対処策]

PowerShell.exe が存在するパスは、 PATH 環境変数に含まれているため、実際のタスクの実行には支障がありません。そのため、このイベントは無視して問題ありません。

なお、本現象は最新のビルドでは改善されており、2016年11月の累積更新プログラムを適用することで、警告ログが記録されなくなります。

< Windows 10 Version 1607 および Windows Server 2016 用の累積的な更新プログラム: 2016 年 11 月 9 日>

https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3200970