Windows Server 2012 R2 でグループ ポリシーから [ドライブ マップ] を設定した場合に、エクスプローラーのウィンドウが自動的に閉じられる動作について

こんにちは Windows プラットフォーム サポート チームです。
今回は Windows Server 2012 R2の環境において、グループ ポリシーで [ドライブ マップ] を設定する際に、
[アクション] を [置換] に指定してエクスプローラーで参照すると、ポリシーが適用されるタイミングで
ウィンドウが自動的に閉じられる現象について説明させていただきます。

- 現象について
それでは、どのような現象が起こるのか確認してみましょう。
まずは、下記 ポリシーを設定します。

グループ ポリシーの設定箇所:
「ユーザーの構成」-「基本設定」-「Windowsの設定」-「ドライブマップ」

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[ドライブ マップ] を右クリックして、[新規作成]、[マップされたドライブ]をクリックすると、
[新しいドライブのプロパティ] ウィンドウが開きます。

[アクション] 欄に [置換] を設定し、[場所] 欄に共有フォルダを設定、ドライブ文字を指定して
[OK] をクリックすることで、ドライブ マップを設定します。

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設定後、エクスプローラーで設定したドライブを参照していると、グループ ポリシーが
適用されたタイミングで自動的にウィンドウが閉じてしまう現象が発生します。

グループ ポリシーは、既定ですと約 1 時間 30 分ごとに適用されるので、
長時間ドライブを参照していると、意図せずウィンドウが閉じてしまうように見えます。

desktop

- 上記の動作について
クライアントのOS が Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 より以前の
製品につきましては、ポリシーの更新が行われた際にエクスプローラーが閉じられることなく、
ドライブ マップの置換が行われておりましたが、Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 以降は
ドライブを削除して再作成する際に、一度エクスプローラーが閉じられる動作となります。

- 回避策について
アクションの設定に [置換] の代わりに、[更新] を設定することで、自動的にウィンドウが閉じる現象を
回避することができます。

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