マスター イメージ作成時の更新の適用について

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こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートです。

今回は、Windows 10 の環境でマスター イメージを作成する際の注意点として、累積的な更新プログラムの適用について記載いたします。

Windows 10 では弊社にお寄せいただく多数のお問い合せやご要望をもとに、様々なモジュールに修正を行い、その内容を適時 累積的な更新プログラムとして公開しております。
そのため、展開用のマスター イメージを作成いただく際には、まずはその時点の最新の累積的な更新プログラムを適用いただくことを強く推奨いたします。

モジュールを最新の状態に更新いただいた上で、カスタム イメージの作成や Sysprep の実行など、展開に必要な作業を実施いただくことで、累積的な更新プログラムで改善されている既知の問題をあらかじめ回避することが可能です。

なお、累積的な更新プログラムに含まれている品質向上の概要につきましては、以下の更新履歴をご参照ください。

Windows 10 および Windows Server 2016 の更新履歴
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/12387/windows-10-update-history

また更新履歴では詳細に触れられていませんが、例えば 2016 年 9 月 に公開しました累積的な更新プログラムにおいては、マスター イメージの作成時の手順に起因して、イメージの展開後にスタート メニューを開けなくなるなど、展開時に特有の問題についての更新も含まれています。
上述のような問題の発生を避けるためにも、出来る限り、最新の累積的な更新プログラムを適用した形での検証、作業を実施してください。

注意事項

・Windows 10 のアップグレード

マスター イメージ作成時には、上記のように更新プログラムを適用いただきたいところですが、Windows 10 のバージョンが変更されるような機能更新 (アップグレード) を適用後の Sysprep の実施は推奨ではありません。

2015 年 11 月に公開されました Windows 10 (バージョン 1511) や、2016 年 8 月に公開されました Windows 10 (バージョン 1607) のマスター イメージを作成する場合には、それ以前のバージョンからのアップグレードは行わず、展開予定のバージョンのインストール メディアからのインストールを行った上で、累積的な更新プログラムの適用をご検討ください。

・インターネット接続について

Windows 10 (バージョン 1511) においてはインターネット接続をするとユーザーごとのストア アプリがインストール、更新され、その後の Sysprep 実行時に問題が発生する場合がありますので、ご注意ください。

Windows 10 (バージョン 1511) における Sysprep 実行時の注意点
https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2015/12/20/windows-10-1511-sysprep/

参考情報

Windows 7 や Windows 8.1 につきましても同様です。

Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 SP1 の更新履歴
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/22801/windows-7-and-windows-server-2008-r2-update-history

Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 の更新履歴
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/24717/windows-8-1-windows-server-2012-r2-update-history

Windows Server 2012 の更新履歴
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/22811/windows-server-2012-update-history