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wbadmin delete backup コマンドでバックアップ フォルダーが消える

こんにちは。
Windows プラットフォーム サポートの福田です。

皆さん、下記のような運用シナリオを検討したことはありませんか。

・ Windows Server バックアップを使用し、過去 2 世代分以上のバックアップを保持している状態で、バックアップデータを保存しているディスクの空き容量を増やしたい。
・ 最新世代のバックアップのみ残し、古い世代のバックアップをすべて削除したい。

上記のような運用シナリオの場合、条件次第でバックアップデータがすべて消失し、リストアができなくなる可能性があります。

これからご紹介する現象の詳細及び対処方法を参考にしていただければ幸いです。

 

現象について


オプション keepversions:1 と -backupTarget を指定して wbadmin delete backup コマンドを実行する場合、最新世代のバックアップのみを残し、それ以外の古い世代のバックアップをすべて削除することができます。

しかし、このコマンドの実行により、バックアップデータを格納しているフォルダー自体が消失します。
その後、加えて、最新世代のバックアップのデータを保持しているスナップショットも何らかの原因で削除されてしまった場合(留意事項)、すべてのバックアップのデータが消失してしまい、障害時にリストアができなくなる可能性があります。

 

対処方法について


対処方法としては、オプション -keepversions と -backupTarget を指定してwbadmin delete backup コマンドを実行する場合、-keepversions の値を 2 以上に設定する必要があります。

留意事項:
スナップショットは Volsnap ID:25 が記録されるケース等、様々な要因で消失してしまう可能性が予想され、それが原因で最新のバックアップまで失われてしまうことが考えられます。
従いまして、バックアップデータを格納しているフォルダー自体が存在しない状態で運用を行うことは推奨はされません。
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参考情報

Volsnap 25 イベントについて
https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2012/02/21/volsnap-25/
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補足情報について


Windows Server バックアップは OS 標準で搭載されている機能です。
バックアップ データの保存形式としては仮想ディスク (VHD / VHDX) を使用し、VSS (ボリューム シャドウ コピー サービス) の機能を用いて複数世代のバックアップを保持できます。

 

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-backupTarget を指定して delete backup を行う場合の動作について
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以下は、オプション keepversions と -backupTarget の設定の組み合わせによって得た検証結果です。

以下の検証結果の中の、★1 と★2 に関しては動作が違います。
★1 については、実装上想定していない動作であり、避けるべきシナリオです。

VHDX ファイル及び関連フォルダを削除する -keepversions:0 を
設定した場合
-keepversions:1 を
設定した場合
-keepversions:2 を
設定した場合
-backupTarget を設定した場合 削除する 削除する ★1 削除しない
-backupTargetを設定しなかった場合 削除する 削除しない ★2 削除しない

 

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VHDX ファイルおよび関連フォルダが存在しない状態でのリストアについて
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以下は、-keepversions:1 と -backupTarget を指定してバックアップの削除処理の実施後に、バックアップデータが保持しているVHDXやフォルダの状況及びリストアの可否の観点からの検証結果です。
こちらも ★3 については、運用上想定していない動作であり、避けるべきシナリオです。

-keepversions:1 を設定した場合 -keepversions:1 を設定して削除後にスナップショットが消失した場合
-backupTarget を設定した場合 VHDXファイル及び関連フォルダが削除される(リストア可能) VHDX ファイル及び関連フォルダが存在しない(リストア不可)★3
-backupTargetを設定しなかった場合 VHDX ファイル及び関連フォルダが残す(リストア可能) VHDX ファイル及び関連フォルダが存在する(リストア可能)

 

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本現象が発生する Windows OS のバージョン情報について
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本現象が発生する Windows OS のバージョンは以下の通りです。
Windows Server 2016, Windows Server 2012 R2, Windows Server 2012

Windows Server 2008 R2, Windows Server 2008 に関しては delete backup はサポートされていないコマンドです。

 

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delete systemstatebackup について
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delete systemstatebackup を行った場合、上記と同様な現象が発生する Windows OS のバージョンは以下の通りです。
Windows Server 2016, Windows Server 2012 R2, Windows Server 2012

Windows Server 2008 R2, Windows Server 2008 に関しては正常に動作します。

 

本ブログが少しでも皆様のお役に立ちましたら、幸いです。