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Windows Server 2012 R2 Hyper-V にて仮想マシン作成日が "1601/01/01 9:00:00" と表示される

こんにちは、Windows プラットフォーム サポートの鎌滝です。
今回は、仮想マシン管理サービス (VMMS) の再起動により、仮想マシン作成日が “1601/01/01 9:00:00” と表示される事象についてお伝えいたします。

1. 現象
Hyper-V マネージャーにて “実行中” もしくは “一時停止” 以外の状態の仮想マシンの作成日が “1601/01/01 9:00:00” と表示されます。

本事象の発生条件は以下の通りです。
・仮想マシンの状態が “実行中” もしくは “一時停止” 以外の状態であること
・VMMS を再起動すること

2. 原因と詳細
VMMS の起動時にはすべての仮想マシンの構成ファイルの作成日の情報を VMMS 内で保持する構成情報キャッシュへ読み込む処理が行われます。本事象は、VMMS 内部のロジックの不具合により、 “オフ” もしくは “保存完了” の状態の仮想マシンではこの構成情報キャッシュへ読み込む処理が行われないことが原因で発生します。

Hyper-V マネージャーは VMMS 内で保持する構成情報キャッシュの情報から作成日を表示しておりますが、構成情報キャッシュ上に作成日の情報が存在しない場合、Hyper-V マネージャー上の仮想マシンの作成日は Windows のシステム時刻の初期値である “1601/01/01 9:00:00” が表示されます。

構成情報キャッシュに構成情報を読み込む処理は仮想マシンを起動する際にも行われます。作成日が “1601/01/01 9:00:00” と表示されている仮想マシンでも、そのタイミング (仮想マシン起動時) で正しい作成日の情報が構成情報キャッシュへ読み込まれるため、Hyper-V マネージャー上でも正しい作成日が表示されるようになります。その後、仮想マシンをシャットダウンしても、Hyper-V マネージャー上は正しい作成日の情報が表示された状態のままとなります。

また、VMMS の起動時に、すでに “実行中” もしくは “一時停止” の状態である仮想マシンは、正しく構成情報キャッシュへ仮想マシン作成日が読み込まれるため、Hyper-V マネージャー上でも正しい作成日が表示されます。

3. 影響
本事象は VMMS 内部での仮想マシン作成日取得処理の不具合であり、結果として Hyper-V マネージャーの表示に影響を与えます。その他にも WMI にて仮想マシン作成日を取得している場合はその作成日も不正なものとなります。なお、仮想マシン ワーカー プロセス (VMWP) 自体は正確な作成日の情報を保持しております。従いまして、仮想マシン自体および仮想マシン作成日取得処理以外の VMMS の動作にはいっさい影響がありませんので、本事象により業務 (サービス) や運用上に影響が発生することはありません。

その他の注意事項としては、本事象が発生している仮想マシンをエクスポートした場合、エクスポートした構成ファイルに記録される作成日が “1601/01/01 9:00:00” となります。そのエクスポート データを利用して仮想マシンをインポートすると、構成ファイル上の作成日が “1601/01/01 9:00:00” となっているため、仮想マシンを起動後も作成日が “1601/01/01 9:00:00” のままとなりますので、事前に本事象が発生していないことを確認してから、エクスポートを実行してください。

4. 事象が発生するバージョンおよび今後の予定
この事象は Windows Server 2012 R2/Windows 8.1 でのみ発生し、Windows Server 2012、Windows 10 では発生いたしません。
本事象については弊社開発部門にて製品の不具合として認められておりますが、仮想マシンの業務サービスや Hyper-V の運用操作等に影響を与えないことから、現時点で修正の予定はありません。