Ask CORE

Microsoft Japan Windows Technology Support

Windows 10 (バージョン 1511) における Sysprep 実行時の注意点

Sysprep をご利用の皆様、こんにちは。
Windows  プラットフォーム サポートの河野 (コウノ) です。

本稿では、11 月に公開されましたメジャー アップデート (バージョン 1511) が含まれているインストール メディアからインストールした環境において、Sysprep 実行時の注意点について記載いたします。

Windows 10 バージョン 1511 から、Microsoft コンシューマー エクスペリエンスという機能が追加されました。
この機能は、ユーザーに Windows ストア経由 (インターネット接続が必要) にて、おすすめのアプリがいくつか自動でインストールされる機能です。
これらアプリが自動インストールされた状態で Sysprep を実行した場合、Sysprep の処理が失敗いたします。
これは Windows 10 の環境において、プロビジョニングされていないアプリがユーザーにインストールされている場合、Sysprep の実施が失敗するという制限事項に起因しています。

プロビジョニングについてご存じでない方のためにまず簡単に、その仕組みを以下ご説明いたします。
ストア アプリは大きく分けて 2 種類存在します。

1. 端末ごとにインストールされているアプリ (プロビジョニングされているストア アプリ)

端末ごとにプロビジョンニングされているストア アプリを意味しています。
端末ごとにアプリのパッケージがインストールされているため、新規ユーザーが初回ログオンする際には、このプロビジョニング パッケージをもとにユーザーごとのパッケージが生成され、ユーザーに対象のストア アプリがインストールされます。

Windows 10 環境において、既定ではいくつかプロビジョニングされているストア アプリ (例えば、カレンダー、マネー、フォトなど) がございます。
これらアプリは、OS インストール後にユーザーが初回ログオンすると、これらのアプリが自動的にユーザーにもインストールされ、ユーザーのスタート画面に表示されます。

2. ユーザーごとにインストールされるストア アプリ

前述のプロビジョニング パッケージをもとに生成されるユーザーごとのストア アプリになります。
また、プロビジョニング パッケージから生成されるユーザーのストア アプリの他、ユーザーが Windows ストアからインストールしたストア アプリもユーザーごとのストア アプリになります。
(ユーザーごとのアプリになりますので、そのユーザーにしかインストールされません。)

なお、ユーザーが手動にてスタート画面からストア アプリのアンインストールを行った場合は、ユーザーごとのストア アプリのパッケージのみが削除されます。
(プロビジョニングされているストア アプリのパッケージは削除されません。)

通常クリーンインストールを行った場合、上記の説明通り、新規ユーザーが初回ログオンする際には、OS 既定のプロビジョニング パッケージをもとにユーザーごとのパッケージが生成され、ユーザーにストア アプリがインストールされる形になりますので、端末ごとにプロビジョニングされたパッケージとユーザーにインストールされたパッケージの整合性とれている状態になります。この状態で Sysprep を実施すれば問題ありません。
しかし、マスター イメージ作成中に、インターネットに接続可能な状態にしておくと、前述のおすすめのアプリ (たとえば Candy Crush Soda Saga) が自動インストールされ、かつ、これらのアプリは OS 既定のプロビジョニング パッケージには含まれていないため、プロビジョニングされていないパッケージがユーザーにインストールされているということで、Sysprep の実行に失敗いたします。

本事象の回避策として、以下の方法がございます。

・インターネット接続がされていない環境でマスター イメージの作成を行い、Sysprep を実施する

前述のアプリは、Windows ストア (インターネット) を経由してインストールされます。そのため、インターネット接続がされていない環境でマスター イメージを作成すれば、アプリが自動でインストールされないため、従来通り Sysprep の実施が可能です。

・一時的にグループ ポリシーを適用して、自動でインストールされる機能を制限する

マスター イメージ作成時に、以下のローカル グループ ポリシーを有効にすることで、Microsoft コンシューマー エクスペリエンスの機能を無効にできます。 
そのため、インターネット接続前から Sysprep 実行前まで、本適用いただくことでアプリの自動インストールを防ぐことができます。

  [コンピューターの構成] – [管理用テンプレート] – [Windows コンポーネント] – [クラウド コンテンツ] – [Microsoft コンシューマー エクスペリエンスを無効にする]
  ※ sysprep の実行直前に本ポリシーを解除していただければマスターイメージに一切影響を与えることはありません。

Windows 10 バージョン 1511 にて Sysprep を実行される際に、ご参考になれば幸いでございます。