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Microsoft Japan Windows Technology Support

Windows 7 および Windows Server 2008 R2 で更新プログラムを適用した際に表示されるエラーの対処方法について

こんにちは、Windows プラットフォーム サポートの頂です。

Internet Explorer のサポート ライフサイクル変更に伴い、Internet Explorer 11 (以下 IE 11 ) へ更新する際に、IE 11 の前提更新プログラムを適用時にエラーが発生したとのお問い合わせを頂いております。
そこで、今回は更新プログラム適用時に出力されるエラーに合わせた汎用的な対処方法についてご紹介したいと思います。

後述いたします、"リトライするだけで解決する可能性高いエラーや再適用する必要がないエラーについて" 以外で、更新プログラムのインストールに失敗した場合、まずお試し頂きたいのが、システム更新準備ツールとシステム ファイル チェッカーとなります

システム更新準備ツール
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DISM またはシステム更新準備ツールを使用して Windows の破損エラーを修正します。
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/947821

システム更新準備ツール (KB947821) は Service Pack や 更新プログラムの適用の妨げとなる特定の状態を解消するためのツールです。
実行するとシステム内部の不整合をスキャンし、問題が見つかった場合は自動的に修復を試みます。

– ログの出力先
実行結果は以下にログとして出力されます。
・ %SYSTEMROOT%\Logs\CBS\CheckSUR.log
・ %SYSTEMROOT%\Logs\CBS\CheckSUR.persist.log

記載されたログの確認方法は、KB947821 をご参照ください。

システム ファイル チェッカー
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システム ファイル チェッカー ツールを使用して不足または破損しているシステム ファイルを修復する
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/929833

OS 標準機能である、システム ファイル チェッカー (sfc.exe) を実行することで、システムの正常性をチェックおよび不整合があれば自動的に修正されます。

– ログの出力先
実行結果は以下のログに記録されます。
・ %SYSTEMROOT%\Logs\CBS\CBS.log

記載されたログの確認方法は、KB929833 をご参照ください。

システム更新準備ツールとシステム ファイル チェッカーの実行で回避しない場合
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システム更新準備ツールおよびシステム ファイル チェッカー実行後、事象に変化が見られない場合、更新プログラム実行時に記録されるエラーコードと上記ツール実行結果のログより対処方法を確認します。
エラーについては各種以下ログからご確認ください。

1. C:\windows\logs\cbs\cbs.log
2. セットアップ のイベント ログ
3. C:\windows\logs\cbs\checksur.log

エラーの記載例
CBS.log の場合
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2015-12-17 13:34:18, Error                 CBS    Failed to process single phase execution. [HRESULT = 0x80073712 – ERROR_SXS_COMPONENT_STORE_CORRUPT]

セットアップ のイベント ログの場合
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ログの名前:         Setup
ソース:           Microsoft-Windows-WUSA
イベント ID:       3
レベル:           エラー
説明:
エラー 2147956498 "コンポーネント ストアが壊れています。"

// 0x80073712 (16進数) = 22147956498 (10進数)

システム更新準備ツール実行後も回復されない代表的なエラーコード 1
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エラーコード: 0x80073712
ERROR_SXS_COMPONENT_STORE_CORRUPT
過去に適用された更新プログラムに関するマニュフェスト ファイルが破損しているため、コンポーネントストアに不整合が発生している可能性がございます。

システム更新準備ツール実行後も表示される場合、システム更新準備ツールに含まれていないコンポーネントで問題が発生していると考えられます。
このような場合は checksur.log をご参照いただき、修復出来なかったマニフェスト ファイルを含む更新プログラムを、%SYSTEMROOT%\CheckSUR\packages に配置し、再度システム更新準備ツールを実行することで不整合を解消することができます。

詳細な手順につきましては、以下 KB947821  をご参照ください。

DISM またはシステム更新準備ツールを使用して Windows の破損エラーを修正します。
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/947821

例 KB947821 より抜粋
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Summary:
Seconds executed: 264
Found 3 errors
CBS MUM Missing Total Count: 3
Unavailable repair files:
servicing\packages\Package_for_KB958690_sc_0~31bf3856ad364e35~amd64~~6.0.1.6.mum
// この例の場合、KB958690 をダウンロードし、%SYSTEMROOT%\CheckSUR\packages に配置し、再度システム更新準備ツールを実行します。

システム更新準備ツール実行後も回復されない代表的なエラーコード 2
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エラーコード: 0x800736b3
ERROR_SXS_ASSEMBLY_NOT_FOUND

更新プログラム適用時に、レジストリ情報に不整合が発生している場合に記録されることがございます。
システム更新準備ツールを実行し、その上でエラーとなっている箇所を確認し対処を行います。

※注意
深刻なレジストリ破損の場合には、復旧出来ない可能性があり、システムの再構築となる場合がございます。

システムのイベント ログにも以下のようなレジストリ破損のログが記録されている場合がございます。
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ログの名前:         System
ソース:           Microsoft-Windows-Kernel-General
レベル:           エラー
イベント ID : 5
説明:
{レジストリ ハイブが回復されました} レジストリ ハイブ (ファイル): '\SystemRoot\System32\config\COMPONENTS' が破損し、回復されました。一部のデータは失われた可能性があります。

リトライするだけで解決する可能性高いエラーや再適用する必要がないエラーについて
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リトライするだけで解決する可能性高いエラーコードについて
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0x80092004 / decimal -2146885628
  CRYPT_E_NOT_FOUND (オブジェクトまたはプロパティが見つかりません)
・インストール対象のモジュールのハッシュ値が、何らかの要因により確認できなかった場合に出力されるエラー
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0x800f0902 / decimal -2146498302
  CBS_E_BUSY
・CBS 側の処理が 2 重に行われた際に出力されるエラー
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0x800f083f / decimal -2146498497
CBS_E_UNEXPECTED_MUM
・マニフェストの整合性を確認するフェーズで、予期しない例外が発生
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0x80071a2d / decimal -2147018195
ERROR_TRANSACTION_NOT_ACTIVE (要求された操作は、アクティブではないトランザクションのコンテキストで実行されました。)
・多数の更新プログラムを大量にインストールした場合に、トラザクション処理領域の枯渇によっても発生する場合がございます。
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0x80071a90 / decimal -2147018096
ERROR_TRANSACTIONAL_CONFLICT
・トランザクションの処理が別の処理と競合した場合に発生するエラー
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0x8024800c / decimal -2145091572
  WU_E_DS_LOCKTIMEOUTEXPIRED
・wusa.exe が、更新プログラムのインストール処理を行う際、Windows Update Agent が使用するデータ ストアのロックを取得しようとしたものの、既定の時間内に取得できず、タイム アウトになったことを意味します。
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0x80071a3f / decimal -2147018177
 ERROR_TRANSACTIONMANAGER_NOT_ONLINE
・トランザクション マネージャーがオンラインではありません。
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0x800736b5 / decimal -2147010891
ERROR_SXS_MANIFEST_PARSE_ERROR
・マニフェスト ファイルには、1 つまたは複数の構文エラーが含まれています
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個々のエラーの詳細や原因については、ここでは割愛させて頂きますが、どれも指定された処理ができなかったため、いったんインストール作業が中断されたことが原因であるとご理解ください。

一方で以下の 2 つのエラーコードが返って来た場合は、"適用の必要が無い更新プログラム"という意味であるため、リトライは不要でございます。
特に、まとめて更新プログラムを適用する場合、上記にリストさせていただきましたような一過性のエラーによって失敗し、再起動後にリトライしようとすると、既に別の更新プログラムによって、より新しいコンポーネントに置き換わっているため、適用する必要性自体が無くなり、「この更新プログラムはお使いのコンピューターには適用できません。」 (0x80240017 エラー) となる場合がございます。
このような場合は適用する必要はございません。

再適用する必要がないエラーコード
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0x240006 / decimal 2359302
  WU_S_ALREADY_INSTALLED  (既に適用済みの更新プログラム)
・適用済みであるため、適用する必要がありません。
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0x80240017 / decimal -2145124329
  WU_E_NOT_APPLICABLE (適用性がありません)
・特定の役割・機能がインストールされていないなど、適用要件を満たしていない。
・既により新しいバージョンのコンポーネントが適用済みである。
・その他、異なるOS 向けの更新プログラムの場合や、アーキテクチャー ( x86 or x64 ) が異なる場合も、このエラーとなります。
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