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クラスター環境における修正プログラムの適用手順: WindowsServer2012 以降

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの世古です。

 

日々のサポート業務の中で、お問い合わせを頂く内容についてご紹介します。

 

Windows Server 2012 および Windows Server 2012 R2 においては ”ドレイン” という機能が追加されており、クラスター環境のメンテナンスがより容易になりました。メンテナンスの参考としまして、クラスターで修正プログラムを適用する手順を以下にご紹介いたします。

   

– 修正プログラムの適用手順

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以下 2 ノード クラスター (ノード A および B) を想定した手順をご案内いたします。

 

1. システムのイベント ログを確認し、エラーが発生していないかどうか、およびシステムが正常に動作しているかどうかを確認します。 

2. 各システムについて最新のバックアップがあることを確認します。ファイルの破損、電源障害、または互換性の問題が発生した場合は、修正プログラムのインストールを実行する前のシステムの状態に戻す必要が生じることがあります。

3. [フェールオーバー クラスター マネージャー] を開き、左ペインより [ノード] クリックし、中央画面より [ノード A] を右クリックし、[一時停止] – [役割のドレイン] をクリックします。すべてのグループがノード B に移動されます。

4. ノード A に修正プログラムをインストールしコンピューターを再起動します。

5. システムのイベント ログを調べて、エラーが発生していないかどうかを確認します。エラーが発生している場合は、そのエラーを解決してから、この手順を続行します。

6. フェールオーバー クラスター マネージャーで [ノード A] をクリックし、[再開] – [役割のフェールバック] をクリックします。移動したグループが既定の所有者 (ノード A) に戻ります。

7. フェールオーバー クラスター マネージャーで [ノード B] をクリックし、[一時停止] – [役割のドレイン] をクリックします。

8. ノード B に修正プログラムをインストールし、コンピューターを再起動します。

9. システムのイベント ログを調べて、エラーが発生していないかどうかを確認します。エラーが発生している場合は、そのエラーを解決してから、この手順を続行します。

10. フェールオーバー クラスター マネージャーで [ノード B] をクリックし、[再開] – [役割のフェールバック] をクリックします。移動したグループが既定の所有者 (ノード B) に戻ります。

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Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 の環境での修正プログラムの適用手順においては、以下の URL をご参照ください。

 

参考: クラスター環境に適用を推奨する修正プログラムについて

http://blogs.technet.com/b/askcorejp/archive/2012/08/16/3514648.aspx

 また以下にノードのドレインについて簡単にご紹介させていただきます。

 

– ドレインの機能について

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ドレインとは、クラスター化された役割をノード間で移動させ、少ないダウンタイムで役割を実行するノードを変更する際に使用します。

 

・ノードをメンテナンス モードにしたり、ノードにその他の変更を加えたりする前に自動的にノードのドレインが行われます (ノードで実行されているクラスター化された役割が別のノードに移動されます)。

・メンテナンス操作が完了すると役割は元のノードにフェールバックします。

・管理者は、1 度の操作で (クラスター マネージャー内での操作、もしくは PowerShell コマンド “Suspend-ClusterNode“) ノードのドレインを実行できます。またドレインの操作ではクラスター化された役割の移動先のノードも指定できます。

・クラスター対応更新では、クラスター ノードにソフトウェア更新プログラムを適用する自動プロセスでノード ドレインが使われます。