Windows 7 での RemoteFX USB リダイレクトについて

こんにちは。

Windows プラットフォーム サポートの片山です。

今回は、Windows 7 での RemoteFX  USB リダイレクトを使用するうえで注意事項を紹介させて頂きます。

リモート デスクトップ接続した際、リモート セッション上でローカル コンピューター (クライアント) のデバイスやリソースを使用したい場合に、リダイレクトという機能を使用することが可能です。
しかしながら、従来のリダイレクトできるデバイスは限られており、Web カメラ、スキャナ等は MTP (メディア転送プロトコル) または PTP (画像転送プロトコル) がサポートがされていない場合リダイレクトを行うことができませんでした。

そこで、どのデバイスでもリダイレクトが出来るように、RemoteFX USB リダイレクトがWindows 7 SP1 及び Windows Server 2008 R2 SP1  に KB 2592687 を適用することによりサポートされるようになりました。

RemoteFX USB リダイレクトでは、厳密にはリダイレクトを行いたいUSB デバイス だけでなく、USB ポートのエミュレートも行います。
そのため、ローカルのデバイスとして、USB 2.0 Driver が使用されていた場合においても、RemoteFX USB リダイレクトでは、まず、自身に最適なデバイスである USB 3.0 の使用を試みます。
Windows 7 では USB 3.0 が ネイティブにサポートされていないため、USB 3.0 ポートを認識することができず、リダイレクトを行うことができません。

上記の動作は Windows 7 を RDP クライアントとしてご利用いただく上での機能上の制限となります。Windows 7 でUSB デバイスのリダイレクトを行う場合には USB 2.0 ポートとしてリダイレクトをご利用いただく必要がございます。
なお、Windows 8 以降の OS では、USB 3.0 スタック はネイティブに実装されているため、RemoteFX USB リダイレクトとして USB 3.0 を使用することが可能です。

- 参考文献
USB ドライバー スタック アーキテクチャ
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/hardware/hh406256(v=vs.85).aspx

ローカルのデバイスとリソースをリモート セッションで使用できるようにする
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc770631.aspx

Windows 7 と Windows サーバー 2008 R2 のリモート デスクトップ プロトコル (RDP) 8.0 更新
https://support.microsoft.com/kb/2592687
※ RemoteFX USB リダイレクトを利用する為には上記の修正プログラムを適用し、Remote Desktop Connection 8.0 以上を使用する必要があります。