タスク スケジューラに関する修正プログラムについて (Windows Server 2008 / Windows Vista)

こんにちは。Windows サポートチームの頂です。

 

タスク スケジューラに関してお問い合わせを多くいただいておりますので、タスク スケジューラに関連する修正プログラムと確認されております発生事象についてご紹介いたします。

なお、タスク スケジューラに関する修正は、ロール アップ パッケージのような形で公開はしておりませんが、最新の修正プログラムで過去の問題も含んで修正されますので、最新版の適用をご案内いたしております。

 

Windows Server 2008 SP2 / Windows Vista SP2 につきましては、KB 2884927KB 2787046KB 2649317 の 3 つを適用いただくことで、タスク スケジューラ関連のモジュールは最新となります。

お問い合わせの多い問題に対しての個別の修正プログラムついて、下記に記載いたします。

最新ではなく個々の問題に対して修正頂く際には、下記の修正プログラムの適用をご検討下さい。

 

Windows Server 2008 R2 / Windows 7 につきましては以下をご参照下さい。

タスク スケジューラに関する修正プログラムについて (Windows Server 2008 R2 / Windows 7) へのリンク

Windows Server 2008 / Windows Vista

タイトル 修正: ユーザー アカウントが予期せずロックアウトにタスク スケジューラには、無効なパスワードの認証プロンプトを提供する場合
URL https://support.microsoft.com/kb/2884927/ja
発生事象 アカウントのロックアウト設定を行っている環境で、タスクの登録時にパスワードの入力を誤ると入力回数より多く認証が実行され、アカウントがロックされます。
備考

前提条件として、Windows Server 2008 Service Pack 2 が必要です。Schedsvc.dll / Taskeng.exe / Wmicmiplugin.dll / Hashcleanup.exe の最新版

 

 

タイトル Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7 または Windows Server 2008 R2 では、実行後に、"AT"コマンドを使用して作成されたタスクは削除されません。
URL https://support.microsoft.com/kb/2787046
発生事象 ATコマンドを使用した際に、実行後もタスクが削除されない問題が発生します。
備考 前提条件として、Windows Server 2008 Service Pack 2 / Windows Vista Service Pack 2 が必要です。Taskcomp.dll / Taskschd.dll の 最新版

 

 

タイトル Windows Vista または Windows Server 2008 で、スケジュールされたタスクが強制的にキャンセルされる
URL https://support.microsoft.com/kb/2649317/ja
発生事象 TaskEng.exe はタスク自体が完了後、アイドル状態になって 5 分間は次のタスクの起動要求を待ち 、 5 分の間にタスクの起動要求が無い場合は TaskEng.exe を終了します。Taskeng.exe の終了時間と次のタスクの実行時間が重なった場合、Taskeng.exe が終了される問題が発生します。
備考 前提条件として、Windows Server 2008 Service Pack 2 / Windows Vista Service Pack 2 が必要です。 Tmm.dll の 最新版

 

 

タイトル 次回の実行時「Windows Vista または Windows Server 2008 を実行しているコンピューターを再起動した後、いくつかのスケジュールされたタスク値がありません
URL https://support.microsoft.com/kb/2619548/ja
発生事象 タスクの情報が登録されているレジストリー情報が破損している場合、OS 再起動後に"次回の実行時刻" が空白になり、タスクが実行されません。
備考 前提条件として、Windows Server 2008 Service Pack 2 / Windows Vista Service Pack 2 が必要です。

 

 

タイトル Duplicate triggers are generated incorrectly in scheduled tasks in Windows Vista or in Windows Server 2008
URL https://support.microsoft.com/kb/2617046
発生事象 MS10-092(KB 2305420)が適用されており、少なくとも1つのトリガーが設定されている場合、タスクの無効・有効を行うとトリガーが重複して作成されてしまいます。
備考

前提条件として、Windows Server 2008 Service Pack 2 / Windows Vista Service Pack 2 が必要です。

 

 

タイトル Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 では、タスクのスケジュールを設定する複数のトリガーを指定すると、次の実行時に不適切な値が表示されます。
URL https://support.microsoft.com/kb/2495489/ja
発生事象 複数のトリガーが指定されている場合は現在時刻から近い時間が "次回の実行時刻" に表示されるべきですが、最初のトリガーの時刻が常に返されるため正しく表示されません。例えば、トリガー1は1:00、トリガー2は1:30と設定されていて、現在1:20の場合は、"次回の実行時刻" は1:30となるべきですが、2:00(トリガー1の次回の実行時刻)が表示されます。
備考 修正プログラム適用後タスクの有効・無効を行うとトリガーが重複して作成される事象が発生します。(KB 2617046 の適用で回避します。)

 

 

タイトル Windows Server 2008、Windows Vista、Windows 7 または Windows Server 2008 R2 で、タスク スケジューラ サービスが同じジョブを 2 回実行する。
URL https://support.microsoft.com/kb/2461249
発生事象 タスクが 2 回スケジュールされる可能性があります。
備考 修正プログラム適用後タスクの有効・無効を行うとトリガーが重複して作成される事象が発生します。(KB 2617046 の適用で回避します。)

 

 

タイトル [MS10-092] タスク スケジューラの脆弱性により、特権が昇格される
URL https://support.microsoft.com/kb/2305420
発生事象 セキュリティ更新プログラムです。/ https://technet.microsoft.com/library/security/ms10-092
備考 修正プログラム適用後タスクの有効・無効を行うとトリガーが重複して作成される事象が発生します。(KB 2617046 の適用で回避します。)

 

 

タイトル Windows Server 2008 または Windows Vista のタスクに遅延が発生します。
URL https://support.microsoft.com/kb/982341
発生事象 [トリガー] - [詳細設定] - [遅延時間を指定する(ランダム)] が設定されたタスクが存在する場合、[遅延時間を指定する(ランダム)] が設定されていないタスクで指定した時刻に実行されない問題が生じます。

 

 

タスク スケジューラをご利用いただいております際に、上記に該当する事象を確認されましたら、修正プログラムの適用についてご検討くださいますようお願いいたします。