シャットダウン イベント追跡ツールのコメント記入欄について

こんにちは。Windows プラットフォームサポートの世古です。

今回は Window Server 2012 にてシャットダウンまたは再起動の際にコメントを記入する方法についての記事となります。

Windows Server 2003 以降ではイベント追跡ツールによってシャットダウンまたは再起動の際にコメントを記入する事ができます。このコメント欄にユーザーがシャットダウン理由を記入する事で管理者が後でなぜその時にシャットダウンが行われたかイベントビューアーから確認出来ます。

Windows Server 2012 でも引き続きこの機能は有効ですが、シャットダウンの方法によって、従来通りのコメント入力を行う方法と、コメントを省略し、より簡易的に理由を選択できる方法と、動作が分かれております。

具体的には、チャームの「設定」より「電源」を選択した場合には、コメントを省略し、より簡易的に理由を選択できる方法でシャットダウンが行われます。

 

 

もし管理上、従来通りのコメント入力を行いたい場合は Alt+F4 またはコマンドよりコメントを記入する事が可能です。

また、VBScript と組み合わせてシャットダウン画面を表示する方法もございますので、これらの方法についてそれぞれご紹介させていただきます。

 

- ショートカットキーを利用する方法

デスクトップ上でショートカットキー (Alt + F4) 操作によって、コメント欄付きのシャットダウンウィンドウを表示する事が出来ます。

 

 

- コマンドを利用する方法

タスクやバッチジョブ等と組み合わせて実行する場合には、以下の shutdown コマンドを使用してコメントを入力する方法が有効です。

      Shutdown /c "コメント" /s

コマンドを実行しても結果等は表示されませんが、暫くするとサインオフの画面が表示されシャットダウンが実施されます。シャットダウン時には入力した“コメント“が表示されます。

 

 

- VBScriptを利用する方法

GUI よりコメント記入欄を表示する場合には、VBScript を使用する事でシャットダウンのアイコンを作成する方法もございます。

以下の VBScript のコードをメモ帳より .vbs ファイルとして保存する事で、[Alt] + [F4] キーを押した際と同様の結果が得られるアイコンを作成出来ます。

--- VBScript のコード ---

dim objShell
set objShell = CreateObject("shell.application")
objshell.ShutdownWindows
set objShell = nothing

------

- 補足:VBScript ファイルのアイコンをショートカットにピン止めするには

Windows Server 2012 では、VBScript のファイル自体またはショートカットをピン止めする事ができません。

ピン止めするには以下を手順をご参照ください。

1. VBScript のファイルを任意の場所に置きます。

2. 新規作成でデスクトップにショートカットを作成します。

3. 以下の様な画面が出てくるので、”cscript” + “VBScript の配置場所”を指定し、「完了」をクリックします。

 

4. ショートカットの名前を指定し、「完了」を押します。

すると以下の様なアイコンが出来ます。

 

5. アイコンを右クリックし、「スタートにピン留め」を選択する事でピン留めが可能です。

さらにアイコンの画像を変更したい場合には次の手順に進んでください。

6. ショートカットを右クリックし「プロパティ」をクリックします。

7. 「ショートカット」タブの「アイコンの変更」ボタンをクリックします。

8. 「アイコンの変更」画面より「参照」ボタンをクリックします。

9. %SystemRoot%\system32\SHELL32.dll を選択し、「開く」をクリックします。

10. 「アイコンの変更」画面よりアイコンを選択し、「OK」をクリックし、更にシャットダウンのプロパティ画面でも「OK」をクリックし画面を閉じます。ショートカットのアイコンが変更されます。

11. アイコンを右クリックし「スタートにピン留め」をクリックする事で、以下のようにタスクバーにショートカットを配置する事が出来ます。

 

 

チャームの「設定」より「電源」を選択した場合の理由を選択できる項目は以前のバージョンよりも多くご用意しておりますが、選択肢に該当項目が無い、または手動でコメントを残したい場合にはこの記事で紹介いたしました方法をご利用ください。