光学メディアの書き込み速度について

こんにちは。Windows プラットフォーム サポートの奥原です。

今回は、CD / DVD メディアの書き込み方式の違いと書き込み速度について記載します。

 

CD / DVD メディアにデータを書き込む方法としては、「ライブ ファイル システム形式」と「マスタ形式」があります。それぞれの特徴は、以下の通りです。

 

ライブ ファイル システム形式

フロッピー ディスクや USB フラッシュ ドライブと同じように、選択したファイルを即座にコピーできます。書き込んだあと、新たにファイルをコピーすることも可能です。

 

マスタ形式

書き込み対象のファイルは、一度、ローカル ディスクの一時領域へコピーされます。すべての書き込み対象ファイルの準備ができた時点で、書き込みを実施しますが、選択されたファイルは、一度に書き込みます。このため、書き込み後、ファイルを追加することはできません。

 

各形式については、以下の公開情報もございますので、参考にして頂ければと思います。

 

CD/DVD 形式の選択

https://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-vista/Which-CD-or-DVD-format-should-I-use

 

ディスクの書き込み : よく寄せられる質問

https://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-vista/Disc-burning-frequently-asked-questions

 

 

各形式には、このような特徴がありますが、書き込み時の処理内容も異なります。

 

ライブ ファイル システム形式では、ファイルの追記が行えるため、ファイル書き込みの際にファイルの情報を管理している領域を更新しながら書き込みを行います。つまり、1 ファイル追加するごとに、ファイルのデータと管理領域の 2 つに対する書き込みが発生します。

一方、マスタ形式では、ファイルの追記ができないため、ファイルの管理情報を一度構成すれば、更新する必要がありません。このため、複数のファイルを書き込む場合でも管理領域の書き込みは 1 度だけとなります。

このような書き込み処理の違いがあることから、両書き込み方式においてデータの書き込みにかかる所要時間が異なる結果となります。

例えば、ライブ ファイル システム形式とマスタ形式で、同じファイル数のデータを一度に書き込む場合、上記の書き込み処理の違いから、マスタ形式で書き込む方が早くなります。大量のファイルをライブ ファイル システム形式で書き込む場合、書き込みの所要時間が極端に長くなりますので、ご使用状況によって適切な形式を選択して頂ければと思います。