ターミナルサーバー (リモート デスクトップ セッション ホスト サーバー) の [ライセンス診断] にて利用可能な TS CAL (RDS CAL) が 0 と表示される

こんにちは。
Windows テクノロジー サポートの横山です。

今回は、Windows Server 2008 および Window Server 2008 R2 上で動作するターミナルサーバー (リモート デスクトップ セッション ホスト サーバー) の [ライセンス診断] にて利用可能な TS CAL (RDS CAL) が 0 と表示される現象についてご案内いたします。

ターミナル サーバー (リモート デスクトップ セッション ホスト サーバー) に特定の WMI プロバイダがインストールされたシステムにて発生する問題となります。この場合、[ライセンス診断] ツール (lsdiag.dll) がライセンス情報を取得する際の、Win32_ComputerSystemクラスのインスタンスの列挙に失敗し、正しくライセンス情報を取得できないため、現象が発生します。

本現象はそれぞれ以下の技術情報にて公開されておりますので、詳細については以下をご参照ください。また、本現象に対する修正プログラムも提供されております。

- Windows Server 2008
The Licensing Diagnosis tool incorrectly reports that there are no available Terminal Services client access licenses in Windows Server 2008
https://support.microsoft.com/kb/977686/en-us
https://support.microsoft.com/kb/977686/ja (機械翻訳)

- Windows Server 2008 R2
The Licensing Diagnosis tool returns a value of “0” for the number of RDS CALs that are available in Windows Server 2008 R2
https://support.microsoft.com/kb/980933/en-us
https://support.microsoft.com/kb/980933/ja (機械翻訳)

なお、本現象の特徴として [ライセンス診断] 上で Active Directory ドメインの情報が “不明” と表示されます。
Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 において正常に構築が完了し、ターミナル サーバー (リモート デスクトップ セッション ホスト サーバー) およびライセンス サーバー間の通信が正常に行えているにも関わらず、TS CAL (RDS CAL) が 0 と表示され、かつ、Active Directory ドメインの情報が “不明” と表示される現象が発生した場合には、上述の技術情報にて公開されている修正プログラムを適用し、現象が改善されるかどうかご確認ください。