クラスタのネットワークが不安定になる?

こんにちは。Windows テクノロジー サポートの戸田です。

複数のノードで構成されるクラスタでは、クラスタで使用する (図のようにネットワークのプロパティで、「このネットワークでのクラスター ネットワーク通信を許可する」が選択されている)ネットワーク毎に、ハートビートと呼ばれるパケットの送受信が行われ、ノード間の相互接続が正常であるかどうかの確認を行っています。

このハートビートの送受信で問題が発生する場合、そのネットワークの状態は「障害」や「到達不能」などに変化します(正常時は「稼働中」です)。

クラスタをご利用のお客様から、「ネットワークの経路で問題が無いにも係わらず、クラスタ上でネットワークの問題が検知された」とのお問い合わせを頂くことがあります。
もし、ご利用のクラスタ環境でこのような現象が発生した場合、まずは切り分けとして Scalable Networking Pack の無効化について、是非検討してみてください。

Scalable Networking Pack についての詳細は以下の記事をご覧ください。

  予期せぬ挙動が!? 新機能 Scalable Networking Pack をご存知ですか?
  https://blogs.technet.com/b/jpntsblog/archive/2010/03/23/scalable-networking-pack.aspx

Scalable Networking Pack を有効にしている場合、ノード間の相互接続に様々な問題が発生することがあります。
もし、ネットワーク経路に問題が見つからないにも関わらず、ネットワークの状態が安定しない場合には、Windows のネットワークの視点から Scalable Networking Pack の無効化をお試しください。