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Microsoft Japan Windows Technology Support

ダンプ ファイルの採取設定のポイント

こんにちは。
Windows テクノロジー サポートの磯垣です。

今日はダンプ ファイル採取の注意点についてお話したいと思います。

近頃、Windows 2000 / Windows Server 2003 32 bit のお問い合わせが少なくなり Windows Server 2008 のお問い合わせや、Windows Server 2003 であっても 64 bit のお問い合わせが多くなってきました。Windows Server 2003 でも 64 bit の場合や、Windows Server 2008 の場合にはダンプ ファイル採取設定のポイントが異なりますので、注意点をまとめてみました。

 (Windows Server 2008 SP1 の場合) 下記の技術情報を確認しましたか? 必要な修正プログラムは適用されていますか?

  • Dedicated Dump File を利用している場合 (サポート技術情報 950858, 957517)
  • Dynamic Hardware Partitioning を使っている場合 (サポート技術情報 960658)
  • システムパーティションがミラーボリュームの場合 (サポート技術情報 958933)
  • NMI を使ってダンプを採取する場合 (サポート技術情報 950904)
  • PAE かつ ATA/SATA ベースのデバイスを利用している場合 (サポート技術情報 953533)
  • システムにページ ファイルのサイズ管理を任せている場合 (サポート技術情報 955635)
  • WHEA をサポートしている場合 (サポート技術情報 971877)
  • USB キーボードを使っている場合 (サポート技術情報 971284)
  • iSCSI からブートしている場合 (サポート技術情報 974922)

(Windows Server 2008 SP2 の場合) 下記の技術情報を確認しましたか? 必要な修正プログラムは適用されていますか?

  • WHEA をサポートしている場合 (サポート技術情報 971877)
  • iSCSI からブートしている場合 (サポート技術情報 974922)

(Windows Server 2003 64 bit, Windows Server 2008 64 bit 共通) ページ ファイルの容量は十分ですか?

64 bit 環境の場合、カーネル メモリ ダンプの採取でも物理メモリ + 1 MB の容量が必要です。
(2 GB と書いてあったら、それは 32 bit 環境について書かれています。)

(Windows Server 2008 でカーネル ダンプ ファイルを採取する場合) 必要に応じ IgnorePagefileSize を設定しましたか?

Windows Server 2003 64 bit 環境でカーネル ダンプを採取する際、物理メモリ量よりページ ファイルが小さくても、ある程度のサイズがあれば正しく採取できていました。
Windows Server 2008 では動作自体が変更され、物理メモリ量よりページ ファイルが小さい場合はダンプの保存自体がなされなくなります。Windows Server 2003 と同等の動作とするには、サポート技術情報 949052 にしたがって、IgnorePagefileSize レジストリ値を設定する必要があります。)

(Windows Server 2003, Windows Server 2008 共通) システム ボリュームの空き容量は十分ですか?

システム ボリューム (通常 C:) には、ページ ファイルを作成した状態で、さらに、物理メモリ量と同じだけのボリュームの空き容量が必要となります。
メモリ容量も非常に大きくなってきましたので、システム ボリュームにこれまでとは比較にならないほどの容量の空きが必要となりつつあります。

システム ボリュームの空き容量が足りない場合、2008 なら、DedicatedDumpFile を設定するという手があります。

DedicatedDumpFile
http://blogs.msdn.com/b/ntdebugging/archive/2010/04/02/how-to-use-the-dedicateddumpfile-registry-value-to-overcome-space-limitations-on-the-system-drive-when-capturing-a-system-memory-dump.aspx

そして、これまでご利用いただいていた製品と同様に、以下の点もチェックしてください。

ご利用の手順は 32 bit 用ではありませんか?

64 bit 環境に PAE は存在しないなど、32 bit 版とは手順が異なります。

ハードウェアの自動障害回復機能をオフにしましたか?

30 秒などのごく短い時間で自動回復するように設定している場合、ダンプ ファイルの生成が自動障害回復機能により中断されるかもしれません。

NMI (ダンプ スイッチ)は搭載されていませんか?

キーボードでは取れないダンプも NMI なら取れる場合もあります。NMI 機能が利用できる場合には、NMI を利用することでダンプ採取に失敗する可能性を低減できます。

磯垣  順