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ミニ セットアップで新規ユーザーの作成をスキップする方法

こんばんは。Windows テクノロジー サポートの吉井です。

今日は、Windows 7 の展開の際、Sysprep を実施したイメージのミニ セットアップにて、新規ユーザーの作成をスキップする方法についてご紹介します。

0. 概要

Sysprep されたイメージを初めて起動すると、ミニ セットアップと呼ばれる OS の新規インストール時と似た初期設定画面が表示されます。
ここでは言語、時刻の設定や、新規ユーザーの作成、ネットワークの設定などを行います。

既定では、このミニ セットアップにて新規ユーザーを作成する必要がありますが、”応答ファイル” と呼ばれる設定ファイルを使用することで、ミニ セットアップにおけるユーザー作成をスキップすることができます。

(※ ただし、ユーザーが一人もいない状況になってしまうと誰もログオンできなくなりますので、そういった状況にならないよう注意してください。)

“応答ファイル” はこれまでも数回このブログで紹介していますが、弊社のダウンロード センターにある Windows 自動インストール キット (AIK) 内に含まれる Windows システム イメージ マネージャー (SIM) を用いて作成することができます。

以下に、新規ユーザー作成をスキップする方法について、Windows AIK の入手とインストールから、応答ファイルの作成、及び、Sysprep の実行まで一通り説明します。

1. Windows AIK を準備します。

Windows AIK は以下のサイトよりダウンロード可能です。

 Windows 7 用の Windows 自動インストール キット (AIK)
 http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=696DD665-9F76-4177-A811-39C26D3B3B34&displaylang=ja

Windows AIK のインストール手順は、次の技術情報をご覧ください。

 4. ステップ 1. テクニシャン コンピューターの準備
 http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/ee676464.aspx
 “1.1. Windows 自動インストール キット (Windows AIK) のインストール” に
 手順が記載されています。(1.2 以降の作業は今回は実施の必要はありません。)

2. Windows システム イメージ マネージャー (SIM) を利用して応答ファイルを作成します。

1. スタート メニューから [Windows システム イメージ マネージャー] を開きます。

2. Windows システム イメージ マネージャーが起動します。
   [Windows イメージ] ペインの、[Windows イメージまたはカタログ ファイルを指定してください] を右クリックし、[Windows イメージの選択] をクリックします。

3. [Windows イメージの選択] が表示されます。
   Windows 7 のインストール メディアを DVD ドライブに挿入し、DVD 内の Sources フォルダー内にある Install.wim または、.clg の拡張子を持つ カタログ ファイルを選択し、[開く] をクリックします。

  ※ Install.wim を使用する場合は、一旦ローカル ディスク上に Install.wim ファイルをコピーし、ローカル ディスク上にある Install.wim を開いてください。

4. 次に、[応答ファイル] ペインで、[応答ファイルを作成または開きます] を右クリックし、[新しい応答ファイル] をクリックします。

5. 応答ファイルに対して、コンポーネントを追加します。
   [Windows イメージ] ペインに設定項目 (コンポーネント) がリストされています。
   今回は、[Windows イメージ] ペインから、[Components] を展開し、[Microsoft-Windows-Shell-Setup_neutral (※)] – [UserAccounts] – [LocalAccounts] – [LocalAcount] を右クリックし、[パス 7 oobeSystem に設定を追加] をクリックします。

※ なお、コンポーネントの名称の Microsoft-Windows-Shell-Setup の前には x86 または amd64 の接頭語がつきます。また、後ろにはバージョン番号が記載されていますので、適宜お読み替えください。

6. [応答ファイル] ペインに、[Microsoft-Windows-Shell-Setup_neutral] が追加されます。
   [応答ファイル] ペインの [7 oobeSystem] – [Microsoft-Windows-Shell-Setup_neutral] – [UserAccounts] – [LocalAccounts] – [LocalAccount] をクリックします。

7. [LocalAccount プロパティ] ペインが表示されます。
   [LocalAccount プロパティ] の [設定] 項目で以下を設定します。
   Group : Administrators
   Name : Administrator

8. [Windows システム イメージ マネージャー] の [ファイル] メニューから、
   [名前を付けて保存] をクリックし、任意の名前をつけて応答ファイルを保存します。 (例: unattend.xml 等の名称で保存します。)

参考イメージ

– 参考資料
 LocalAccounts
 http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff715535(en-us,WS.10).aspx

 LocalAccount
 http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff715847(en-us,WS.10).aspx

なお、Windows 7 では既定で Administrator アカウントが無効化されていますが、この手順は Administrator アカウントが無効の状態でも有効です。
また、Administrator アカウントが自動的に有効化されることもありません。

3. 作成した応答ファイルを指定して、Sysprep を実行します。

作成した応答ファイルを指定して、Sysprep を実行するには、以下のコマンドを実行します。

1. コマンド プロンプトを管理者権限で起動します。
2. 以下のコマンドを実行します。
%systemroot%\System32\Sysprep\sysprep.exe /oobe /generalize /unattend:<応答ファイルのパス>
例: %systemroot%\System32\Sysprep\sysprep.exe /oobe /generalize /unattend:unattend.xml

なお、応答ファイルはその他の方法でも指定できます。詳細は以下の資料を参照してください。

 Windows セットアップの実行方法
 http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd744269(WS.10).aspx

– 参考 : その他の項目もスキップ (応答ファイルで指定) する方法について

上記手順 2-5 にて、以下の Technet の記載されているコンポーネントを追加して設定することで、ミニ セットアップ全体をスキップすることも可能です。
よろしければご参照ください。

 [Windows へようこそ] を自動化する
 http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd744547(WS.10).aspx

– その他参考資料

 Sysprep とは
 http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc721940(WS.10).aspx

 Windows 7 展開センター
 http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/ee517406.aspx

 Windows 7 標準クライアント イメージの作成手順
 http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/ee676462.aspx