Hyper-V ネットワークについて理解を深める

こんにちは、Windows テクノロジー サポートの酒井です。
私たちサポート部門からの新しい試み、マイクロソフトの、サポート エンジニアによる、エンジニアのための Web Cast。

5 minutes シリーズ トラブルシューティング編 の第二回目 Hyper-V ネットワークについて理解を深める を公開いたしました。

これまで多くの Hyper-V ネットワークに関するお問い合わせをいただく中で、その大部分が ローカルエリア接続のネットワークアダプタ が増加する理由 と、それらの ネットワークアダプタの目的や意味 を正しくご理解いただけていないことから生じている問題だと感じていました。

トラブルシューティングの形をとりながらも、これらの わかり難かった点を紐解いていく Web Cast にしようと心がけ、作成しました。

(※) 2013/5 追記
5 minutes シリーズでは公開を終了したため、Web Cast のみこちらに再アップロードいたしました。

[View:https://blogs.technet.com/cfs-file.ashx/__key/communityserver-blogs-components-weblogfiles/00-00-00-74-97/5074.Hyper_2D00_V_5F00_3.wmv]

さっそく、「わかり易いね」とか「こんなこと知らなかったよ」とお褒めのコメントをいただいており、嬉しい限りですが、それらに紛れて「確かに若いな」「前からそう思ってた」「うーん、そうかなぁ」といったコメントも ...

この話題についてこれない方、ぜひ上記のリンクから Web Cast をご覧いただき、その後に私の自己紹介を読んでみてください。

Web Cast 連動型 Blog となっています (笑)

さて、Web Cast 連動型だと宣言しましたので、ここでは Web Cast をご覧いただいたことを前提として、 Web Cast でご紹介しきれなかった点を補足 したいと思います。

今回の Web Cast では時間の関係上、もっとも実運用環境で採用される可能性の高い Hyper-V 外部ネットワーク についてのみを取り上げる形での説明となりましたが、Hyper-V のネットワーク構成には、この他にも 内部ネットワーク  と プライベートネットワーク があります。

これらについても、ローカルエリア接続のネットワーク アダプタ構成が変化し、誤解が生じやすくなっている点は同じですので、Web Cast 内でご紹介している Hyper-V ネットワークの (簡略化して、わかり易いと自負する) アーキテクチャ図で、各種ネットワーク構成時の図を作成してみました。

ローカルエリア接続のネットワークアダプタとして見える箇所を、赤い点線の丸で示しています。
(イメージをクリックすると大きなイメージでご確認いただけます)

Hyper-V ネットワーク未構成時

Hyper-V プライベート ネットワーク構成時

Hyper-V 内部ネットワーク構成時

Hyper-V 外部ネットワーク構成時

Web Cast では、締めくくりとして Hyper-V ネットワークを構成した後の各ローカルエリア接続が持つ用途や目的を理解し、不要な仮想 NIC を見つけて、それらを無効化することを提案しました。これにより、Hyper-V ネットワークを構成する上での自由度は飛躍的に向上します。 

ところで、Windows Server 2008 R2 RC 版の Hyper-V をお試しいただいている方はいらっしゃいますでしょうか。実は、新しい Hyper-V Manager では UI 上から Hyper-V の仮想 NIC を無効化出来るようになっています。ユーザーの皆様がお困りになっている点を私たちサポートが吸い上げ、製品に反映させることも出来るんです。もっともっとこの流れが出来れば良いですね。

また、私は、ごくごく普通にサポート案件の担当者としてユーザーの皆様と対峙させていただいています。実際に多くのユーザーの皆様がお困りになられている点を拾い上げ、Web Cast を通じて、事前に注意を促すという流れも作っていきたいと思います。私たちサポート部門が Web Cast を作る大きな意味でもあります。実用的でかゆい所に手が届く技術情報を発信していけるよう頑張ります。

これからもよろしくお願いします!